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空き家になった実家活用の補助金・助成金の相談【兵庫県】

最終更新日 : 2024.6.20

姫路市にある外壁塗装・リフォーム専門店のハウスレンジャーです。
1階ショールームが春よりリノベーション中にも関わらず、たくさんのご来店をして頂きありがとうございます。リニューアルしましたら、ご案内いたします♪

ご相談内容：空き家となった実家をどうするか

リニューアル中にもかかわらず、ご相談来店をいただきました。まずは、現在のお客様の置かれている状況、悩み、不安に思っていることをお聞きしました。

ご相談者：都市エリアのマンションにお住まいのご夫婦（戻る予定はなし）

相談内容：両親が住んでいた実家をどうするか？

現状空き家となっていて、ご両親が住んでおられた当時のままで荷物もそのままになっている。片付けるにせよ、どのような方向に進むのが良いのか？いろんな方向から検討してみたい。
①子供や孫が住まいとして使う
②そのまま放置（解決の先送り）
③賃貸にするとか、補助金などの活用があればリフォーム工事の検討

「一度、一緒に助成金について確認してもらえますか？なんというか、私たちだけじゃ不安で。」という流れから、一緒に方向性を絞るにあたり、どのような工事が当てはまり可能であるかどうか？の確認を兵庫県まちづくり部住宅政策課へ問い合わせてみました。

※兵庫県のホームページより一部抜粋（2024年6月20日調べ）なお最新の情報を必ずご確認ください

兵庫県の空き家活用支援事業

空き家の増加は、地域コミュニティの希薄化や地域活力の低下を招き、また、放置すれば周辺生活環境や安全性を悪化させるものです。さらに、今後も空き家の増加は見込まれることから、空き家解消に向けたストック活用が大きな課題となっています。空き家の改修費を補助することにより、空き家の活用を促進する事業です。

どの地域にある住宅なのか？

はじめに、「どの地域にある住宅なのか？」を聞かれました。兵庫県の補助事業に対して、対象地区があるということ。過疎化しているエリアが対象となり、さらに市区町村でも確認した方が良いというアドバイスを頂きました。

対象地域

・神戸市・姫路市、西宮市、尼崎市、明石市以外の区域
（ただし、姫路市の旧香寺町、安富町、夢前町、家島町の区域は対象）

・市街化区域以外の区域
（ただし、姫路市の旧香寺町、加東市の旧滝野町、たつの市の旧新宮町・揖保川町・御津町の市街化区域は対象）

対象となる空き家

・一戸建ての住宅の空き家又は共同住宅の空き住戸で、申請時点で空き家であること
・空き家の期間が6箇月以上であること
・築20年以上経過したもの
・台所、浴室、便所の水回り設備のいずれかが10年以上更新されていないこと
・耐震性能を有する空き家であること（改修後において一定の耐震性を確保する場合も可）
・土砂災害特別警戒区域等に位置していないこと

補助対象とする経費

・改修工事費
・事務機器取得費（地域交流拠点型でコワーキングスペースに活用する場合に限る。）

種別

１住宅型
(1)一般タイプ：住宅として活用するもの（貸借の場合も対象）

(2)若年・子育て世帯タイプ：夫婦の満年齢の合計が80歳未満又は高校卒業までの子がいる世帯が自己居住用の住宅に活用するもの【空き家の所有が要件】

(3)UJIターン世帯タイプ：県外に居住する世帯が県内に移住し、自己居住用の住宅に活用するもの【空き家の所有が要件】

(4)学生シェアハウスタイプ：学生向けのシェアハウスとして活用するもの（貸借の場合も対象）

２事業所型
(1)一般タイプ：事業所として活用するもの（貸借の場合も対象）

(2)UJIターンタイプ：県外に居住する者が、県内の空き家を自己業務用の事業所として活用するもの【空き家の所有が要件】

３地域交流拠点型
地域交流拠点型：地域交流拠点として活用するもの（貸借の場合も対象）

申請期間

令和6年4月15日（月曜日）から12月27日（金曜日）まで

各市町における住宅耐震改修等助成制度

耐震性能を確保するための耐震改修工事について、各市町の助成制度を利用できる場合があります。なお、補助対象経費が重複しなければ、空き家活用支援事業との併用も可能です。

参考：ひょうご住まいの耐震化促進事業

お問合せ先

部署名：まちづくり部住宅政策課住宅政策班
電話：078-362-3583　内線：4641

詳細はこちらの公式ページへ　空き家活用支援事業

空き家活用の勉強会

また、交付申請の手引きもあります。プリントアウトして、お客様と勉強会をスタート！改修工事の内容について、より具体化するため、お客様の要望を確認しつつ、対象外の工事内容についても確認しました。

補助対象外経費

補助対象となる改修費用は、機能回復または設備改善に必要な工事費用が対象となりますが、以下の経費は対象外となります。

１.申請手続又は検査に係る費用

2.設計又は調査に係る費用

3.壁・床・天井など建築物と一体となっていない設備機器又は照明機器に係る費用（シーリングライト、エアコン等）

4.高効率給湯器に係る費用　電気ヒートポンプ給湯器（エコキュート）、潜熱回収型ガス給湯機（エコジョーズ）、潜熱回収型石油給湯機（エコフィール）又はヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機（ハイブリット給湯機）等

5.業務用の設備機器に係る費用

6.外構工事に係る費用

7.増築工事又は改築工事に係る費用

補助対象の注意点

・システムキッチン、ユニットバス、トイレ、洗面ユニット、給湯機等設備機器については、見積書の備考欄に型番を記載し、対応するカタログを提出してください。

さらに、手引きを読み進んでいくと、屋根ルーフィング張替工事が含まれていました。破損大で現状写真などあれば、屋根の工事も補助に含まれるようです。

外壁塗装工事は対象となるのか？

奥様より、手引きに記載が見当たらない外壁について、塗装工事が含まれるのか？知りたいと言われましたので、再度、兵庫県まちづくり部住宅政策課へ問い合わせてみました。

手引きには、外壁に関する工事は記載がないため当てはまる工事かどうか？伺ったところ、兵庫県では外壁も含まれるという回答でした。ただし、兵庫県では…ということで、『念のため各市町村にも確認をしてください』。とのことです。なぜならば、各市町村で設定が違ったり、地域性や住宅状況が千差万別なので、兵庫県であっても絶対的な正解ではないよ！とおっしゃられてました。必ず担当のエリアに確認することが必須です。

ご実家の現状調査（建物診断）

なんとなく空き家改修の補助事業について理解できたようで、お客様の笑顔が増えてきたのでホッとしました。
そこで、「今後の活用方法は、家族や親族と相談しますが、だけど…実家の状態が心配なので調査をお願いします。」という運びになりました。

実家の調査内容

どのような箇所を調査するのか具体的にご説明しました。

外から見て問題ないように見えても、ドローンを使って上空より診断します。今回は、ご相談者様と一緒に室内からの調査も行います。

室内調査

台所・トイレ・お風呂・照明・建具の取り付け・床・窓の開閉・押し入れや物入、天井などをくまなく調査します。

・水廻り設備の確認は、設置年月日の把握や修理する時に部品があるかどうか？カタログの確認

・照明は、蛍光灯・LED照明なのか？電気工事が必要なのか？
※電気代に直結するのでコストパフォーマンスやランニングコストの試算も含めた提案

・台所は、ガス？都市ガス？プロパンガス？電気？換気扇が使えるか？収納スペースの有無
※模様替えで使いやすくなる場合もあるので、今後の活用方法によって検討

・トイレは、使用できるか？便座の状態や割れなどないか？タイル仕様も確認

・お風呂は、使用可能か？給湯機器はどのようになっているか？浴槽の状態、天井浴室壁のカビや汚れ具合によっては、おすすめする工事や内容、この設備があった方がおすすめですよ！というものが変わってきます

・建具の取り付けは、建築物のゆがみや室内環境に合わせて、リペアや入れ替えを検討

・床の状態は、歩いて音がしないか？たわまないか？ボコボコする箇所があれば、床下の確認も行います

・窓の開閉は、開け閉めがスムーズかどうか？外の音や風通りなどの立地状態の把握。時間帯によって差異があるときは昼と夜の調査を行うこともあります

・押入れや物入の確認。状態はもちろん、天井などの雨染みや雨漏りしていないか？確認

調査結果をもとに家族会議

今回、ハウスレンジャーができるサポートとしては、ご実家の現状の把握をして、調査内容をお客様にお伝えしました。

調査結果の資料等は、今後の家族会議に必要な資料となります。リフォームしてご親族が住むのか？空き家バンクに登録するのか？また、諸条件に当てはまるかどうか微妙な部分があったり、賃貸物件で貸し出すにあたり、その地域に需要性があるのか？など考慮することに。

相談依頼で出会ったお客様ですが、工事後に困ってしまう姿は見たくないです。その後の需要性も含めて、急いで工事を進めるのではなく、熟慮を重ねての判断でよいと思っています。慌てて工事する必要性があれば伝えますが、「こんなに工事を勧めない会社があるなんて！」って、驚かれてしまいました(笑)

空き家リフォーム

先に紹介したお客さまは、空き家補助事業を活用してもいいな！というお考えでしたが、弊社が室内リフォームした住宅の家主さんの場合は、空き家補助事業を活用することがめんどくさい。書類などの提出や集めることがしんどい。空き家になっている物件を不動産屋さんに任せたら、たくさんの人が見に来るし、空き家だということが分かることが嫌だ！と言われる方もおられました。

施主様の判断で、補助金の活用せずにリフォーム工事を承り、弊社でできる範囲の室内工事の対応をしました。