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築年数も古く傷んでいる木部、トタン・モルタル外壁塗装はどんな補修工事をするの？

最終更新日 : 2023.10.27

「両親の住んでいる実家が古いんだけれども、どうしてもキレイに住みやすくしたい」
数年前に、見積依頼をされたお客様のご自宅の工事依頼と同時に、実家の塗装工事の相談をいただきました。

こんにちは！
姫路市・加古川にお住いの方から多くご相談をいただく姫路市町田にある「外装リフォーム専門店」「外壁塗装・屋根修理」ハウスレンジャーです。

ご両親が大切に今も住み続けているお家を、大掛かりな工事はせずにキレイにしたい。そうかと言って、現代風に塗装して浮いた感じになるのは避けたく、落ち着いた佇まいを残して上品に仕上げた塗装工事をご希望されていました。以前はお父様が、あちらこちらを手直しされていたそうですが、お歳を重ね手直し工事をすることもままならなくなっていったそうです。私自身の実家の近くも同じようなお家が多くみられ、施主様の気持ちは手に取るようにわかります。

ご両親からのご要望は特段なく息子さんにすべてを任せていて、打ち合わせ、調査や提案、色のサンプルなども息子さんと職人・スタッフがタッグを組んで取り組みました。

築年数の古いお家の塗装工事を考えているなら

現地調査を行い、どんな屋根材や外壁材を使用しているのか？塗装工事のほかに不具合はないか？塗装工事をまずは可能かどうか？など、実態調査を行いました。

経年による腐食や劣化が進行している状態です。

モルタルのお家は、シーリング（コーキング）は見えない部分に施工されていたり、そもそも施工されていなかったりします。経年劣化でひび割れなどが発生したら、その都度、ご自身でその隙間を埋めている方も多くお見受けします。

よくあるケースなので、してはいけませんよ！とは言いません。応急処置的な考えでいて下さい。

隙間を埋めても下地（外壁の素材）との相性もあり、直射日光が当たるような条件下では、こんな状態になる場合があります。

シーリング（コーキング）が剥がれてしまっています

モルタルのお家を塗装する場合

お家の診断調査

以前塗装したことのあるお家かどうか？材料の確認を行います
場合によっては、上から塗装できない塗料が塗られていることもあるので、要確認事項です。

ひび割れの大きさ、幅を計測
大小さまざまなひび割れの状態に応じた処置を施すために、ひび割れ箇所すべて計測します。

ほかの建築資材部分の塗装工事や補修工事はあるのか？
築年数によっては、他の建築資材部分も同じように経年劣化していると考えます。外壁以外の状態も確認して、補修・塗装が必要か？様々な箇所を調査します。

外壁塗装前の下地補修

お客さまご自身で施されたコーキング（シーリング）は撤去して、外壁の素材に合ったものを再度施工します。塗装工事の仕上がりがキレイになるように、段差をできるだけなくすように下地補修していきます。

木部を塗装する前のケレン作業

モケモケトゲトゲが発生している木部部分には、ケレン作業と言って、汚れや凹凸を根こそぎ落とす作業をします。部分に合った手作業で、時には機械を使用し、用途目的に合わせた作業をします。

塗装できない材料だった場合、モルタル剥がし

塗装が浮いたり、膨れたり、剥がれている状態の外壁の上には塗膜が密着しないため塗装工事はできません。こんな状態になってしまった場合は、この塗装膜を剥がすという工程が加わります。

モルタル外壁に剥離剤を塗布していきます。

時間の経過で剥がれていきます。

すべて剥がし、下地が露出した状態です。

この下地補修や補強を行ってから、外壁塗装に進めることができます。

塗装工事と一言でいっても

もし、モルタルや木部の塗装工事の見積りをされた場合、このような作業項目は入っているか？補修箇所や気になっている部分もキレイなるのか？どんなことが含まれているのか？見直してみて、その内容をもとに検討することをお勧めします。

築年数の古いお家は塗装工事が出来ないのではなく、状態に合うように処置を施し、その家に合った施工をすれば不具合が起きるようなことはありません。

気になる方は、塗装工事をお願いする業者さんに、具体的にどんなことをするのか？わが家に合った工事とは、どんな風な手順なのか？質問してください。「ほかのお家と同じですよ」という言葉を耳にしたら、「どうして同じ？どこが？」としっかりと聞いてください。その見積りの中に入っていますか？追加工事なのか？はたまた、その手順が入ってない塗装工事なのか？確認する必要があります。