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汚れた作業着を見かけたらペンキ屋って思いますよね？でも、実は…

最終更新日 : 2021.3.25

数年前に、事務スタッフとして、ハウスレンジャーの一員になりました、私。以前の職場は、建築業界ではないけれど、よくある普通の会社。

その時は、事務のスペシャリスト‼︎っていう意気込みだけを持ちつつ働いていました…笑　

実際の評価は知らんけど……

子供の頃から作業着姿の近所のおっちゃんや、大人を見かけていたので、正直、汚れや匂いには嫌悪感はなく、しっかり働いた証拠‼︎勲章みたいなもんだな…と内心思ったりもする自分がいます。

そんな私がハウスレンジャーの一員となり、職人さんの作業着には、たくさんのペンキや汚れが着いているのを目にします。今日も一日、ガッツリ働いてくれてる〰︎なんて、ニタニタしつつ‥…

ふと、素朴な疑問が浮かんだので、聞いてみました。

「塗装屋さんとペンキ屋さんは同じですか？」

なぜ、思ったのか？

それは、子供の頃に「なりたい職業は何ですか？あなたの夢は何？」と学校の授業の中で発表する機会があり、クラスの中には、「社長!」「サラリーマン!」「美容師さん!」「警察官!」「先生!」などあり、「看護婦さん!」とか、「魚屋さん!」（→社長談）、「肉屋さん!」などがありました。

母になり、子供の授業参観に向かうと、少しニュアンスが違っていても、こんなことを発表する時に遭遇し、自分の子供の頃の記憶が蘇りました。

そんな時に、子どもたちの発表から‥‥‥ふと、ペンキ屋さんって、塗装屋と同じなのか？

と、気になったので… 勇気を振り絞って聞いてみました！

職人さん達は皆、口をそろえて、

「一緒じゃないんやけど、多分、一般的には同じように思われてるのが現実なんやな。」

どうして、一緒じゃないのか？

塗装屋さんは、塗装する行為。腕や技を持って、その技術を生かした上で、塗装を作り上げる人をさす。使用する道具（刷毛やローラー）などの種類・使い方・意味合いを理解し使いこなす。また、自分のくせに合わせて使用する道具を微妙に調整したり、好みのメーカーなども職人一人一人で様々。使っている間に傷んだり、クタクタになったり‥…

また、塗料についても、塗料を塗る表面も同じように深く考える必要があります。知識と経験が宝となるので、頭で学んだとしても、現場で教科書どおりかどうかは別物。また、天候や気温など外部要因も作業を進めるなかでは想定しておく必要がある。

まず… 例えば、くだもの屋さんで紹介すると、

旬の果物を市場や産地から取り寄せたり、仕入れたりして、お客様に販売しているお店の事。全国各地から、世界中から、旬の果物や人気のある果物を仕入れ、流通させ、販売する窓口。

だけど、その旬の素材を使って加工したり、調理したり、お客様が召し上がるように提供するお店・レストラン・カフェなどは、果物屋さんと同じ仕事をしていません。役割が違い、業種が違い、お店の形態も違います。

では、ペンキ屋さんではどうでしょう？

メーカーさんが新しく開発した塗料や機能的な塗料、一般的塗料に海外製の塗料などを仕入れ、販売するお店。多種多様な塗料をたくさんの方に提供する仕事。と考えてみたら、一緒ではなかった!

　なんて、失礼な質問をしてしまったのか？と、恥ずかしく思う反面、分かりやすく、丁寧に教えてくれた職人には、感謝でしかない。誰よりも身をもって、感じている現実を、怒ることなく、的確に伝えてくれた！

さらに、職人は現場だけでなく、仕事が終わった後、事務所や倉庫にて、片付けや準備…はたまた、自分の技を磨くため、先輩達にアドバイスをもらったり、色の合わせ方など、勉強してますが、決して、そんな姿を表には出さないし見せない…

「なんで？なんで？」としつこく聞いたら、

「お客様が、一瞬で驚いたり、喜んでくれる姿を見るのが楽しみなんです。だから、わざわざ、アピールしなくてもいいんです。僕たちの中に、ジワジワと生きがいと喜びを感じながら、やってますんで………」

なんだか、奥が深い話になってしまいましたが、パッとみたら同じようにみえたり扱われたりする職種かもしれないけれど、持ち場が違うし、役割も違うんだな。

ペンキ屋さんと塗装屋さんは同じではないけれど、お互いに必要な存在。