スタッフブログSTAFF BLOG

どうして、どの業者も、塗装は現地調査を行ってから…って言うの？

最終更新日 : 2021.3.2

　若かりし頃の実家暮らしの私は、平日にピンポーンとチャイムが鳴り、訪問者が。対応した家族の手には名刺やチラシを持ってました。

「へー、こんな時間に来るんか？何の用事なんかな？」と、セールスが来ていた記憶がありました。　

今は、ネットで色々と検索できる時代になり、また、コロナ禍でオンライン商談やリモート会議など外出せずに可能なことが増え、便利になっているのも事実。どの会社や業者のホームページにもLINE相談などを目にします。

　にも関わらず、

「現地調査はどこもするんやな！あれだけ、チラシやホームページに工事金額を書いてるのに、なんでや？」と何度かお声をちょうだいしました。

　そこで、塗装業界では常識…いやいや一般のお客様からしたら、不思議がいっぱい。コラムを書いている私自身ですら、たくさん疑問が湧いてきます。

そもそも、コロナ禍で便利になってるのに、なんで、現地調査をするねん⁈って言う部分をわかりやすく、お伝えします。

　なるほど…気をつけておくポイント‼︎

チラシやホームページの塗装工事の価格というのは、あくまで参考価格の表示です。

もちろん、その価格が当てはまる方もいらっしゃると思いますが、必ずしもみんなが当てはまるか？と言いますと、実際に現地(家の形・屋根の形状・素材)を見なければ、正確な見積もり金額は出せません。概算で見積もりを出すことや口頭でお伝えすることも可能ですが、あくまで概算であって、正確な見積もりではないということを頭の片隅に置いておく必要があります。　

現地調査とは【工事の下地・下準備】

実際の建物の大きさを見て屋根や外壁などの面積を計測します。

　また、傷み具合(劣化状態)の確認、劣化(痛み具合)に応じて必要な工事内容を確認をします。見積書を作成する前に必ず行う調査です。

業者にもよりますが、かかる時間はおよそ1時間くらいで終わります。

調査にかかる費用は、業者によって異なり、無料の場合と有料の場合があります。

有料の場合は、雨漏りなどをしている場合で、別途散水調査を行い、どこから雨漏りがしているのか？原因を突き止める必要があるからです。

念のため、お見積もり依頼をする際には、業者さんに確認して下さい。

　そして、現地調査の時間は、お客様にとって大事な時間で、気になることや予算などあれば、調査の際に相談することができます。また、見積内容だけでなく、業者の雰囲気や対応の仕方などを見ておく必要があります。

　お家が建っている立地の確認

お客様のお家の土地環境もとても重要なポイントです。近隣との距離を確認して、足場の面積を出します。また、足場を組む際、大きなトラックで搬入を行うため、道路の広さ(幅)や駐車スペースが確保できるかどうかも確認します。

ハウスレンジャーの現地調査についての質問はこちらから・・・

https://www.himeji-gaiheki.com/faq/15653.html

多くのご質問を受け付けていますので、ぜひ、クリックを↑

そして次に、

建物診断にうつります。

はじめに、目視で見える部分の調査を行います。そして、お客様が暮らしている中では見ることのない部分や気づかない部分まで、専門的な視点を持って調査をしていきます。

【屋根編】はこちらhttps://www.himeji-gaiheki.com/blog/2021/03/01/17232　

【外壁編】

外壁の素材によって、調査内容も変わってきます。外壁の構造が違うと、劣化の仕方も違ってくる場合があるので、塗装や補修の方法もざまざまになります。

①築年数・塗装をする外壁の種類や過去の工事についてお伺いします。

お家を建ててからどのくらいの月日が経過しているかによって、外壁の劣化(傷み)具合も判断しやすくなります。

Ｑどうして過去の塗装工事について話をする必要があるのか？

A.現状の外壁の塗膜(使用した塗料の種類)によっては下塗り材を変えなければならないことや塗装ができないケースなどありますので、重要な確認事項となります。

②現状の外壁の劣化状態(傷み具合)を確認

○モルタル外壁であればクラック(ひび割れ)の太さ、深さにより補修方法が変わるので、すべてのクラック(ひび割れ)の調査。

○モルタルやRCの外壁の場合、浮き(膨れ)や欠損(欠け)の調査があります。この症状の場合は特別な下地処理を要しますので塗装とは別途下地処理費用が発生します。

○サイディングであれば、歪みや破損、シーリングが劣化していないか(下地の青い部分が見えている)などの調査を行います。

○変色(元々の色と違っている).褪色(色褪せ)、ツヤの状態(塗膜表面の劣化状態)などの調査。

実際には触って調査も行っており、

○チョーキングが劣化していないかなどの調査をします。

○外壁が浮いている箇所には打診棒と呼ばれる道具で確認していきます。

　また、外壁がサイディングの場合は、建物の構造によって、塗装が不向きな構造があります。それは、直貼り工法という構造で、外壁の内部に結露をお越し、塗膜の剥離(剥がれ)や膨れ(空気を含んでしまう)を起こすケースがあります。そのため、建物の構造を見極めることが重要です。

当てはまる方は、ぜひ、お読みください。

https://www.himeji-gaiheki.com/blog/2019/12/04/13977

③塗装する面積の算出 　

塗装工事は、基本的に施工面積(塗る面積)をヘイベイ平米やm(メートル)計算で算出されるため、塗装する面の面積を全数量を測る必要があります。それに伴い、使用する塗料の量(規定缶数)も変わります。

見極めポイントとしては、「一式」表記が多い見積もりは、現地調査の際にしっかりと確認をしていないケースがほとんどです。そうしたお見積もりには注意が必要です。一式の根拠は、どこまでなのか？を考えると、曖昧な表記ですね。　

　実際の調査では、メジャーなどを使って外壁や付帯部分(軒天・破風・庇・雨樋・雨戸・戸袋)の面積を測り、塗装をする面積を測っていきます。お家ごとで、数量も違えば、雨戸や庇、軒天など、お家ごとにさまざまな形状なので1軒1軒、計測し算出しています。

④お客様がお家を建てられた時の建築図面がある場合は、専用のものさしを使用して塗装を行う箇所の面積を測ります。

ハウスレンジャーでは、建築図面を読み取り、専用のソフトを使って、塗装する面積を算出します。

現地調査=お見積もり=工事プラン 　

外壁塗装や屋根塗装の工事プランは、お見積もりを元(ベース)に、工事内容を決めていきますが、元(ベース)となるお見積もりが不明瞭であったり、お客様が分からない部分があったりすると、きちんとしたプランを定めることができなくなってしまいます。現地調査をどれだけ丁寧に行えるかどうかは、外壁塗装、屋根塗装の仕上がりや耐久性にも反映され、外壁の見た目はもちろん、お客様の家やお客様の生活スタイルにも影響があり、とても大切なものなのです。

お客様の外壁塗装や屋根塗装を成功させる上でとても重要になるため、現地調査でしっかりと塗装工事に繋がる基盤を作っておくという認識を持っておきましょう。

また、すぐに塗装工事をしなくても、いざ、再び塗装工事の検討を考えた時に、過去の調査の資料があれば、判断材料の１つと考えることができます。　

そういうことをふまえると、現地調査から塗装工事は始まっています。そのため、しっかりとした工事とは調査の時点で決まります。

現地調査から工事完了までが塗装工事と思って頂くのがいいと思います!

=見積もり

複数の塗装工事店や塗装業者さんからの見積もりを作成してもらうためには、今までにご説明しました現地調査＋建物診断をしてもらわないといけません。

どれも適切な塗装(塗り替え)工事のために必要な事項です。そして、見積書しか提出しない会社や業者もいます。見積りの内容がどれだけ正確なのか、適正なのかを判断するためにも、必ず見積書と一緒に調査報告書といった表をもらうことをおすすめします。

診断書や見積書を細かく丁寧に算出し作成するにも、時間がかかります。その点も考慮した上で見積書を依頼しましょう。

業者選びで悩まれている人には、現地調査を丁寧に実施してくれる塗装業者を業者選びの一つの基準にすると良いでしょう。

調査結果や見積書に不明な点がある場合は、信頼できる塗装のアドバイザーに診断してもらうのがいいのではないでしょうか？

屋根塗装や外壁塗装・屋根工事・雨漏りなどをご検討したときに誰もがぶつかる疑問や心配なこと。
お住まいの気になるところ。部屋のリフォームを検討中。
少しでも解決のお役に立てるきっかけになれたらと日々歩んでおります。

そんな日々の中、お客様からの相談が多い内容についてQ＆A形式にまとめています。疑問やお悩みの解決策に参考として活用いただけたらと思います。